OB会 談話室だより 2023年(令和5年)10月

 【 マラケシュの思い出 】

大庭哲哉さん(80歳)

2018年にアラビアを旅し、2021年2月号の談話室だよりの表紙に喧騒のモロッコ・マラケッシュのジャマ・エル・フナ広場の夜の光景を描いたものを載せてもらった。
今回の表紙絵はそれと対の昼の広場を描いたもの。数千の人々の雑踏とジャカジャカ・ドンドンの喧騒の夜に比較して、昼は静かだし、美しい。若い白人女性が大道芸の蛇使いの蛇を楽しんでいる様が目に留まった。キリスト教では悪魔の象徴とされるが、日本や非キリスト教国では神聖視されることが多い蛇。アンリルソーの「蛇使いの女」を連想し、筆を執った。
しかし直近発生した大地震、あの人生を謳歌して騒いでいた人々を思い出すと痛恨の思い。一日も早い復旧を祈りたい。

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