OB会 談話室だより 2022年(令和4年)3月

 【 冬ざれのプラタナスの並木」 】

中川 勝敬さん(76歳)

この写真は、3〜4前「冬ざれのプラタナスの並木」というタイトルでOB会写真展に出展したものです。「何?雪景色?白樺?日本?どこ?・・」などと様々な質問をされました。
寒い中、題材を求めて出かけた近くの新宿御苑で撮ったものです。
新宿御苑は、江戸時代 信州高遠藩の江戸屋敷だった場所で、明治後期に宮内庁の農園として誕生し、戦後、わが国で最初の国民公園となりました。広さ約18万坪と広大な近代的洋風の庭園です。
樹木は約1万本を数え、とりわけ、わが国で初めて輸入されたユリノキ、プラタナスなどの巨樹の景観が特徴的です。また春には苑内をピンクに染める桜、夏の緑、秋の菊と紅葉、冬景色など、四季折々の変化に富んでいます。
日頃、バラ園と共にここのフランス式庭園を構成する「プラタナスの並木」一帯は、いつもは、散策をする老若男女、ベンチでゆっくり休む人、落ち葉に興じる幼児など多くの人達に親しまれています。
ただ、この日は、いつもと違って人出は少なく、冬ざれの閑散とした寂しい状況でしたが、すっかり落葉してしまった白い地肌のプラタナスは、しっかりと根を張り堂々とした枝振りを整えていました。その厳粛さが印象的でした。


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