2016年9月 投稿<短歌・俳句・川柳集>

短歌・俳句・川柳を7月会報にて一般募集したところ、以下の方々から投稿がありました。
傑作、名作、迷作の数々をご紹介いたします。応募していただいた会員の皆様、ありがとうございました。

短 歌
安倍 敬祐 過ぎし日に遥か思いを巡らせて 明日あすへとつなぎ今日を生き抜く
明日あすもまた生きる望みを胸に抱き 友と語らい今日を生き抜く
喜寿を過ぎ傘をさしさし米寿へと 老を楽しみ今日を生き抜く
井上 兼一 都市対抗応援に来てよみがえる 青春時代の熱き思い出
大滝 義宣 新冠にいかっぷ「レ・コード館」で再会の アイドルの君今も可愛い
今は亡き島倉千代子が絶唱の「襟裳岬」の地の涯に立つ
雑草と言う草はなし名があると 昭和天皇心やさしき
白川 興一 君思い小貝を取りて白浜に 名をば印して砂被せけり

俳 句
井上 兼一 利根の土手サイクルすればやんま寄る
後藤  實 少年の打球を乗せて春一番
利根川の初夏の空へとグライダー
爽やかや無人の駅に列車待ち
白川 興一 ふんわりと海の上行く春の雲
森   實 四万十のゆるき流れやりょうたの
面白くも悲しくも無き鵜飼かな *面白うてやがて悲しき鵜舟かな 芭蕉
夜涼佳やりょうよひぐらし繁き宝泉院
吉村  實 うなぎ屋の幟のうの字くねくねと
鰻重を前に難題きり出され

川 柳
大滝 義宣 呆け爺 国を支えて いま荷物
呆け爺 大器晩成の 卦を信じ
呆け爺 釣った魚に 養われ
森   實 漱石も子規も居らねど道後の湯 *文豪抜きでも道後の湯はよい
大歩危おおぼけやボケなら俺が本家なり *大歩危峡にて
ひぐらしをその日暮らしの我れが聴く *宵闇せまる宝泉院にて
吉村  實 「百までね」言われておばば不足顔

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