短歌・俳句・川柳を7月会報にて一般募集したところ、以下の方々から投稿がありました。
傑作、名作、迷作の数々をご紹介いたします。応募していただいた会員の皆様、ありがとうございました。
【短 歌】
安倍 敬祐 |
過ぎし日に遥か思いを巡らせて 明日へとつなぎ今日を生き抜く 明日もまた生きる望みを胸に抱き 友と語らい今日を生き抜く 喜寿を過ぎ傘をさしさし米寿へと 老を楽しみ今日を生き抜く |
井上 兼一 | 都市対抗応援に来てよみがえる 青春時代の熱き思い出 |
大滝 義宣 |
新冠「レ・コード館」で再会の アイドルの君今も可愛い 今は亡き島倉千代子が絶唱の「襟裳岬」の地の涯に立つ 雑草と言う草はなし名があると 昭和天皇心やさしき |
白川 興一 | 君思い小貝を取りて白浜に 名をば印して砂被せけり |
【俳 句】
井上 兼一 | 利根の土手サイクルすればやんま寄る |
後藤 實 |
少年の打球を乗せて春一番 利根川の初夏の空へとグライダー 爽やかや無人の駅に列車待ち |
白川 興一 | ふんわりと海の上行く春の雲 |
森 實 |
四万十のゆるき流れや涼愉し 面白くも悲しくも無き鵜飼かな *面白うてやがて悲しき鵜舟かな 芭蕉 夜涼佳し蜩繁き宝泉院 |
吉村 實 |
うなぎ屋の幟のうの字くねくねと 鰻重を前に難題きり出され |
【川 柳】
大滝 義宣 |
呆け爺 国を支えて いま荷物 呆け爺 大器晩成の 卦を信じ 呆け爺 釣った魚に 養われ |
森 實 |
漱石も子規も居らねど道後の湯 *文豪抜きでも道後の湯はよい 大歩危やボケなら俺が本家なり *大歩危峡にて 蜩をその日暮らしの我れが聴く *宵闇せまる宝泉院にて |
吉村 實 | 「百までね」言われておばば不足顔 |