日本製鉄OB会報 2024年1月号 日本製鉄OB会代表 三村明夫 年頭挨拶
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年頭挨拶
日本製鉄OB会 代表 三村 明夫
(日本製鉄竃シ誉会長)
明けましておめでとうございます。会員の皆さまにおかれましては、良き新年をお迎えになられたことと、心からお慶び申し上げます。
日本製鉄鰍フ経営状況ですが、2023年度上期の連結事業利益は4,942億円、通期では7,400億円の見通しとなりました。足元は海外、とりわけ中国の景気減速や、原料市況と製品市況のデカップリング構造の鮮明化など未曽有の厳しい経営環境に直面しており、残念ながらこうした状況はそう簡単には好転しそうにありません。そうした中、昨年末にUSスチールの買収が公表されました。カーボンニュートラル生産をはじめとする中長期的な課題を含め、現役の皆さんの挑戦は今後も続くことになると思いますが、当社はこれまでも幾度となく大きな壁に直面し、その度に社員一丸となって乗り越えてきた歴史があります。越えなければならないハードルは高く、またそれがいくつも立ちはだかっていることでしょうが、困難への挑戦を是非とも将来の成長エンジンへと転換させ、名実共に当社が世界の鉄鋼業をリードしていく存在になることを期待しております。
さて、昨年を振り返りますと、コロナ禍がようやく終息に向かい、通常の生活を取り戻すことが出来た、そんな1年だったのではないでしょうか。我がOB会も長らく各種行事を中止せざるを得ない状況が続いておりましたが、コロナ禍が明けて以降、対面で開催可能なイベントが増え、懐かしい面々と様々なシーンで再会を果たすことが出来たのは、大変喜ばしいことでありました。この喜びの根源には、コロナでステイホームや非対面の生活様式が続いた中、我々一人ひとりが家族との触れ合いや友人達との語らい、或いは社会との繋がりといったものに、人生における「真の幸せ」を見出したことがあるように思います。OB会はまさにこうした幸せを様々な形で会員の皆さまへ提供出来る場でありますので、コロナで失われた時を取り戻す意味でも、是非OB会の活動を通じて、タテ・ヨコ・ナナメの絆を一層深めていただければと思います。
OB会といたしましても、魅力と活力溢れる活動を実現すべく様々な検討を進めておりますが、その一つとして、ご案内の通り本年2月よりアイアン・クラブの講演会をWeb視聴出来るようにさせていただきました。この講演会はレベルの高い講師を毎回お招きし、非常に充実した内容になっておりますので、会員の皆さまにおかれては積極的なご視聴はもとより、他のOBにも広くお声掛けいただき、是非会員増強にご協力をいただければ幸いです。
この他にも検討中の企画がいくつかありますので、引き続き副代表をはじめとした役員の皆さんや、事務局の皆さんとともに、より多くの方々がOB会の活動を通じて、充実した日々をお過ごしいただけるよう微力ながら力を尽くして参りたいと思います。
最後となりますが、本年も会員の皆さまとご家族にとって、健康で幸せな一年になりますよう祈念申し上げ、新年のご挨拶といたします。